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2007年4月13日 (金)

”恥”と言う美徳

最近新聞でも話題になるようになったが、義務教育であるけれど父兄が負担することが義務化されている費用、例えば教材費や給食費を払わない人達が居る。

僕達が小さい頃以前では、払わない人=払えない人であった。”子供に恥ずかしい思いをさせたくない”と自分達が食べるのを削ってまで給食費を持たせるような親が居た。”子供は最低でも給食が食べられるから”と身を削ってまで義務を果たそうとしていた。彼らは結局体を壊し、同級生は親戚に引き取られることになり転校していった。

この事自体が正しいのかどうかは僕にはまだ解からないが、彼らが社会人として親として社会的な義務を果たそうとしていた行為には頭が下がる。

一方払えるのに払わない人達はどうであろうか?

知人が応対した人の中には、高級車を乗り回し、旅行に行くからと連絡もなしに学校を休ませ、”何かあったのか?”とやっとの思いで連絡を取った教員に対し”プライベート侵害だ!”と怒鳴り、”教材費を払わないのなら子供に教材を与えられない”と通知を出すと”子供を差別するのか?基本的人権侵害だ!”と校長室に怒鳴り込んでくる。でも、どんなに督促をしても一向に払わない、いや、鼻から払う気が無い。

ニュース番組で紹介されていた母親は、”義務教育なのだから、そこで出す教材も給食も国が出すべきものだ。だから払う気がない。”と言う。義務教育とは、”子供を作った以上、最低中学までは学校に行かせなさいよ。”と言う親の義務、子供の権利であって、国はその支援をしているだけと理解している。話題の教材費とか給食費も一部は国が支援しているらしい。この母親の理屈は、ひとつの考え方として国の支援のあり方を政治的に問えば良く、未払いと言う行為は矛先を間違えている。

これは一体どうしたことなのだろうか?

ちょっと前の話だが新聞に”NHKの受信料未払いの悪質な件に対し法的措置を取るとNHKが決断したと”の内容の記事があった。受信料の支払いは、罰則規定は無いが法文にも記載されているテレビを持つものの義務である。確かにNHKは問題を起こした。自分達の受信料が無駄に使われていると思うと腹立たしい。当然文句を言う権利はある。でもそれは受信料の支払い義務を果たしてこその権利である。NHKが公共放送としての義務を果たしているかと言う議論をここではしないが、受信料請求はNHKの正当な権利であり、一部の職員の不正とは無縁である。不正は不正として刑法に関することであると思われる。

得られるメリットと対価として支払われるデメリットは通常1対1である。(そうでない場合も往々にしてあるけれども...)食堂でお金を払わなないで食べれば無銭飲食と言う刑法を犯す行為となる。義務と権利も通常は1対1である筈、少々国家が大きくなりすぎて仕組みが解かり図らいだけだろう?

先の例に挙げた教材費や給食費を払わない親の主張する”プライベートや差別、人権に関する権利”は、教材費や給食費の未払いとはそもそも関連が無い。文句があるなら世論を盛り上げるか、無料にすることを公約する政治家を選挙で選べば良い。単なる未払いは、子供に無銭飲食をさせているようなものとも言える。

先の同級生の親は、自分達の生活より子供の恥を優先させていたとも言える。結果として、努力も虚しく彼らは子供を立派な大人にすると言う親の義務を自ら果たし切ることは出来なかった。しかし、転校する同級生を見送る僕達に”私が不甲斐無いばかりにこの子には恥ずかしい思いをさせて”と言った言葉は、その疲れ切った風貌とは異なり、今も美しい言葉として蘇える。

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