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2007年4月 9日 (月)

人魂

中学生1年の時僕はバスケットボール部で毎日暗くなるまで練習させられていました。良く”しごき”とも言われますが、今思えば上級生のフラストレーションのはけ口を一手に引き受けていたようにも思えます。

その日は、夏のとても暑い日でした。そのせいか夕立があり、お陰で練習は中止、早く帰れると思ったら、雨が上がった後練習再開、結局いつもより遅くなって解放されました。夕立があると普通涼しくなるものですが、その日は湿気が増しただけ、”じとじと”と言う言葉がぴったりの蒸し暑い夜になりました。

家と学校の間には小さな森があり(鎮守の森とか言うのかな?)、西斜面は神社、東斜面はお墓になっていました。学校は東側、家は西側です。この中を突っ切ると近道なのですが、昼間でも暗い薄気味の悪い道で普段は森の外周を回って帰っていました。でもその日は、もう7時、楽しみにしていたテレビ番組が始まる時間です。もう中学生の僕は、思い切って近道をすることにしました。

でも、流石に怖い、つい急ぎ足になっていました。お墓の中の斜面のきつい場所に差し掛かったその時です。すぐ1m位右側の斜面を青白い炎が地面すれすれに”すー”っと登って行き、”ふっ”っと消えてしまいました。

”ひ、人魂か!?”

思わず走り出した僕は、家に帰るなり”今、人魂を見た!”と家族に叫びました。

その時母が”早く夕飯にしなさい、テレビも始まってるわよ”。

テレビに夢中になっていた兄弟は、反応すらしませんでした。”そんなあ!”と言う間もなく、僕も好きな番組に入り込んでしまっていました。

この辺りは、昔土葬でした。思えば祖父も土葬だったのを覚えています。考えてみれば人魂が出る条件が揃っていたのです。土葬であること、土中の黄燐が染み出しやすくなる雨が降ったこと、黄燐が自然発火できるほど暑かったこと、炎が確認できるほど暗かったこと、炎が伝播し易い斜面であったこと、科学的に証明できるような内容でした。

でも、小さい頃から今でも続く変わった体験の数々は、それが偶然では無いといっているような気もします。

まあ、多分偶然なんですがね。

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