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2007年11月14日 (水)

トラの小さい時

彼は、フロの1年違いの弟でした。彼の同じ歳の兄弟がフロが一年前に付いて歩いていた母猫と一緒だったのを何度か見ました。だから多分間違いない。彼もフロと同じように寒い時期を越せずに兄弟を無くしました。つまり同じ境遇でした。

彼はほんの子猫の頃、フロにあげた餌を求めて部屋の前をうろついていました。居候はフロだけで沢山だと思っていた僕は、彼を追い払っていました、ある意味虐待チックに。
彼は、非常に気の強い猫でした。追い払おうとすると、あの小さい体で牙を剥きます。残念ながら全然迫力は無いのですがね。4~5回追い払ったら、その後暫らく姿を見せませんでした。それはそれで、何となく心配だった。(だったら、最初から追い払うなよ!)

2週間ほど経ったある日、彼はフロの後を付いて歩いています。痩せこけてちょっとふら付いていた。幾ら温かくなったとは言え、1週間後には彼の兄弟の後を追ってしまいそうだった。
その日から僕は彼を追い払うのを止めました。

フロは、最初迷惑そうでしたが、良く見ると何だか彼が追いついて来るのを待って居たりします。その後、多めに貰い始めたフロの餌を分けて貰っていた彼は、見る見る大きくなりやがてフロとサイズ的に変わらなくなりました。餌代は約2倍に跳ね上がり、バイクと車を維持していた僕のサイフを直撃しました。
”まあ、飲みに行くのを月一で減らせばいいか?”

フロはフロでハンサムな猫でしたが、ちょっと表情が情けない感じ、
でも、彼は気の強さが表情に表れていて、姿勢も良くてキリっとしたハンサムだった。
”そう言えば、お前らの母親は、美人だったな。”
”フロよ、お前さあ、この小さいのを見習って、もうちょっとキリっとせんかね?”
そう言った時のフロの顔は、猫にはあるまじき迷惑そうな顔だった。
”お前のせいで、怒られたろう?”みたいな表情だった。

彼は、暫らくの間本当に小さかった。だから、僕は彼のことを”小さいの”と呼んでいました。フロには懐いていたようだけど、僕にはまだ懐いていなかったので(追い払っていたんだから当然か?)、フロが僕のところに寄って来ると、フロの影に隠れるように近づいて来ます。

必ずフロを間に挟んではいますが、結構傍まで寄って来ていたのですが、僕がフロを撫でたりすると怒って爪を思いっきり立てて所謂猫パンチをしてきます。まあ、僕は面白がって業とやっていましたが、彼は真剣だったんだろうな?フロは、相変わらず困ったような顔。
”フロ~、お前、こいつの親見てぇだな?”

”名前どうしようか?”
”見事なトラ猫だから、トラでいいか?性格も虎みたいだしさ。”
でも、まだ部屋には出入りしてなかったトラは、名前で呼ばれることは無かったのですが...

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コメント

猫パンチ・・・・。
一度経験してみたいです。
小学生の時に我が家にいた虎猫のミーコは私のことを無視してましたっけ。
2匹をアパートで飼うって、勇気がいりますよね。私は勇気が出ないまま弘前の寒い冬に猫を部屋に入れられずに終わったことが今でも心の傷です。

投稿: 如月 | 2007年11月14日 (水) 20時27分

如月さん
黒犬への溺愛ぶりを読んでいると、そのエピソードも解る気がします。
フロとトラを飼ってた積りは当時は無かったのですが、引っ越す時にも連れて行けるアパートにすれば良かった、と今でも思っています。でも、彼らが付いて来てくれるかどうか、それが彼らにとって良い事なのか自信がなかった。

投稿: フロの飼主 | 2007年11月15日 (木) 03時58分

フロちゃんだけでなくトラちゃんも居たんですね。
面白がってフロちゃんを撫でては
トラちゃんに猫パンチされていた
フロの飼主様が想像できます。
フロちゃんにはいい迷惑だったろうなぁ。
真面目に会話している1人と2匹の姿を想像すると
かなりほほえましい(^^)

投稿: hanaぽん | 2007年11月15日 (木) 08時29分

hanaぽんさん
写真でもあれば良かったのですがね。
彼らの姿は未だに脳裏に浮かびますが、猫に彼らのように懐かれた経験は、他でもあんまり聞かなくて、失って初めて知る大事な存在だったようです。(涙)

投稿: フロの飼い主 | 2007年11月15日 (木) 17時09分

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