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2008年1月 9日 (水)

お前らゲイか?

トラがフロと同じサイズになっても彼らは常に一緒に行動していました。
それはまるで一時も離れたくない恋人達のように。

”お前らさあ、大人の雄猫としての自覚ある?”
”普通、猫供が変な声で泣き出すこの季節に、何でお前らは二匹で僕の部屋に屯ってるんだ?”
彼らは、外から猫の変な鳴き声が聞こえても知らん顔です。
”トラはまだ子供に近いからしょうがないけど、フロ、お前はもう立派な大人の猫だろ?”
まあ、猫の発情は結構季節も長いし良く判りづらいけどそれにしても、トラはともかくフロは1歳半、十分大人の筈。
”おいおい!フロ! お前ってそろそろ発情したりしないの? ほら、外で雌猫が鳴いてるだろ? 行って来れば?”
フロのお尻を押してみても、フロは後ろ足で首筋なんかを掻いています。
”興味ないよ~”
とか言ってそう。

彼らは、朝、彼らが怖くて乗り越えられない広い道まで送りに来ます。
彼らの頭を撫でながら、
”じゃあ、行ってくるからお前ら怪我なんかすんなよ。”
と言いながら別れます。
彼らは大体見えなくなるまで見送ってくれる。そして僕が見えなくなる頃に二匹で仲良く戻っていきます。
恋愛結婚をしても嫁さんはそうそう見えなくなるまで送ってくれたりはしないだろう?

そして夕方遠くに僕を見つけて走ってきます。アパートまでの道を二匹でじゃれ合うように僕の周りを歩き、時折僕のほうを見ながら楽しそうに先を行きます。単にお腹が空いているだけとは思えない程、彼らは送り迎えをしてくれました。

大概の猫は、お腹が空いておねだりに来る時は色っぽい泣き声で擦り寄ってきます。でもフロは、立ち上がって前足を太もも辺りに置いて僕の顔を見て、”にゃー!”って鳴きます。
”ねえ、お腹空いたよ~!”
って感じに。
それを見て育ったトラも同じようにします。
二匹揃って立ち上がって前足を置き、”にゃー!”
”解った、解った、解ったから退いてくれ!それじゃ缶詰開けられない!”

一時期、大きくなったトラを見て餌を入れるトレイをもう一つ買って来ようかと思った。でも彼らは、ちゃんと餌を分け合うのでトレイは一つだけ、それで十分だった。大概缶詰とドライフードの組み合わせなのだが、多分美味しい筈である缶詰も片方が一気に全部食べてしまうようなこともなく、ちょうど半分くらい食べるとドライフードの方を食べ始める。多分これもフロの影響なのだろうが、ちゃんと分量をわきまえて食べるのだ。不思議な連中だった。(不思議なのは、実はフロだけだったのかも知れないけど)

ベッドの上でも二匹でじゃれあってる。トラが来るようになってから僕はほったらかしだった。たまにちょっかいを出すと二匹の反撃を受ける。
猫は大概くすぐったがりである。
”うりゃ~!どうだ~!”
”ふぎゃ~!”
二匹同時に胸をくすぐるには、ちょっとコツが要るのだが良く3人(一人と二匹)で暴れて、はあはあと息を切らしていた。
ちょっとした騒ぎになっていて、当時のお隣さんはもしかしたら騒がしかったろうな?
疲れ果てると、フロのお気に入りのクッションの上で二匹で丸くなって寝てしまいます。
”フロさあ、何で僕がそのクッション使うと起こるくせにトラならいいんだよ?”
フロのお腹を人差し指で突っつくと面倒くさそうに僕の方を向いて一応”にゃー”鳴きます。
”煩いなあ、トラは特別なんだよ”
そんな風に聞こえる。

トラが来てから、僕は何だかフロを取られたような気分になっていた。
”トラ、お前ってもしかして、恋敵か?”

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