« 桜が綺麗だった | トップページ | 気弱なフロと勝気なトラ »

2008年4月24日 (木)

道路交通システムの失敗

そもそも現在の道路交通システムは、間違っているんじゃないか?道路特定財源なんて税金を長々と使ってきて、一体どんな将来像に向かってシステムを構築してきたんだ?と思いながら、この記事を書き始めました。

平成09年9,640
平成10年9,211
平成11年9,006
平成12年9.066
平成13年8,747
平成14年8,326
平成15年7,702
平成16年7,358
平成17年6,871
平成18年6,352

過去10年間で47万件から93万件まで増えているが死者数は、約3割減ってきている。ただし、これは24時間以内の死者数で、30日以内とすると7,931人である。このうち、65歳以上の死者だけで45%(65歳以上の人口比率は20.8%)を占めます。

でも負傷者数は
平成09年858,925
平成10年990,675
平成11年1,050,397
平成12年1,155,697
平成13年1,180,995
平成14年1,167,855
平成15年1,181,431
平成16年1,183,120
平成17年1,156,633
平成18年1,098,199

運転免許保有者数は、4,300万人から7,880万人にまで増えているそうです。
一方人口は、殆ど横ばいで1億2,000万人くらい。
運転免許を持っている人が増えいる≒自動車を運転する人が増えているとも言えますが、死者は減って来ています。

歩行者の交通事故は平成12年をピークに減少傾向にあるものの、平成10年と比較すると、発生件数,負傷者数ともに1.2倍になっているそうです。

高齢者の交通事故は年々増加しており、平成10年に比べると、平成19年は、発生件数で2倍、負傷者数で1.7倍だそうです。

自転車乗車中の交通事故は、平成12年以降、ほぼ横ばいで推移していますが、平成10年と比べると、発生件数で1.5倍、負傷者は約1.4倍と増加しているようです。この中で、自転車と歩行者の交通事故は平成17年、2266件(4.58倍)となっています。

これらの意味するところは、主に自動車の安全性の向上と思われますが、減っているのは自動車の乗員で、対人や対自転車は左程減ってはいない様にも思えます。また、自転車と歩行者の事故が突出して増えていて、それに伴って高齢者の負傷者数も増えています。

テキストで書いてしまうと解りにくいのですが、警視庁のページに統計とグラフが載っていますので、そちらを見ると直感的に解るかも知れません。
警視庁 交通人身事故発生状況
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/jikomap/jikomap.htm

また、ちょっと前に新聞にこんな記事が載っていました。
「自動車の通行量が多く車道走行が危ないことを理由に、自転車の歩道通行を認めている道路のうち、約1割は歩道上でも自転車と歩行者が接触する危険のあることが、警察庁の調査で分かった。同庁は12日、特に危険な区間については、今年度中に自転車の通行環境の整備に着手するよう、都道府県警察に指示した。

 自転車は車道走行が原則で、このほかは車道が危ないため「自転車通行可」の標識を設けている歩道しか走れない。同庁は2月から「通行可」の標識がある道路の全区間約7万1000キロと、駅や学校などから半径500メートル以内にあり、歩道通行が禁じられている道路約8000キロについて調査した。

 通行可の標識がある道路のうち約5700キロ(8%)は歩道上で歩行者と接触する危険があった。一方、歩道を走ってはいけない道路についても、約2800キロ(35%)は車道自体を走ることが危険だった。また、違法通行の自転車と歩行者が接触する危険が確認された歩道も約1800キロ(22%)あった。

 同庁は自動車・歩行者中心の道路行政を見直し、国土交通省とともに今秋を目標に、車線を削ったり歩道を区分したりして、自転車の通行空間を確保する道路整備指針づくりを進めている。危険な道路環境を早めに解消するため、降車を指示する看板の歩道への設置や、自転車走行帯を示す車道左端の色舗装などの対策を前倒しすることにした。」

これらのデータを見ていると、キーとなるものは高齢化と自転車なのかも知れないと思われます。
自動車は、自動車そのものの安全性が高くなったのと救急システムの整備で助かる人が増えたのと相まって、事故や負傷者数が増えても死ななくなっている。
でも、高齢者の運転が事故に繋がったり、歩道を歩いていて自転車にぶつけられて怪我をしたりと身体的に弱者である傾向が高い人たちが事故に遭い命を落としています。
また、自転車と車の事故も増えています。

自転車は何処を走ればいい?http://noraneko-furo.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_ae54.html
と言う記事でも書きましたが、道交法に従って、真面目に乗ろうとすると自転車は何処へ行っても邪魔者扱いですが、街を歩いていると自転車の運転者の道交法まるで無視の危険な運転を幾らでも目にします。所沢の一部の地域は、歩道の中に歩道レーンと自転車レーンを別けているところが多いのですが、そんなものはお構いなしで我が物顔に歩道を駆け抜けます。
先の新聞記事は、自転車を歩道に上げた事の間違いを指摘するような内容ですが、事はもっと根深いのではないでしょうか?

自転車は、免許がありません。原付きは、制限30km/hですが免許・保険が必要でヘルメットの着用義務もありますし、車道を走らなければなりません。でも、自転車はかるーく30~40km/hは出るのに、保険に入っている人など皆無に近いし、ヘルメットはかぶらないし、歩行者を縫うように歩道を平気で走ります。信号無視もへっちゃらです。

運転免許制は、交通の安全と責任の所在を明らかにするためのものですから、自転車のように交通上安全でなく責任の所在もあやふや、罰則規定も無いのと同じでは危険なだけです。
自転車は手軽で便利ですし、自転車と言う乗り物自体を僕は好きですが、
”運転免許制にしてしまえ!”
と言いたくなります。
もしくは、自転車レーンの無い歩道は押して歩く事にして、違反者にはその場で反則キップを切る位に思い切った事をしろ、と言いたくなります。

でも、これでは生活が不便になるでしょう?
何か代替の便利な交通手段が要りますし、そんな付け焼刃みたいな対策じゃ多分効果は上がらない。

街が広がり、緑が消え、これまでの路線バスとか路面電車とかちょっとした足になるような公共交通期間は、民営化が進み、収益性の悪い路線は廃止になって、自転車でも無いとまともに生活できない。
高齢になり、交通弱者になったら駅前の便利なマンションなどに住んだ方が、事故に遭う機会も減るし救急医療も楽ちん。高齢者が無理をして自動車や自転車を運転しなくても良い。
環境問題で、排気ガスの出ない自転車は奨励されている。
これまでの個人経営の農家では、現代人の生活スタイルに馴染まない。
農地は、宅地に消え、食料自給率は20%代。
車を減らしたら、自動車産業が傾いて国の産業が立ち行かなくなる。

何だか八方塞がりで、この先どんな未来が来るのか、正直不安になります。
この記事のカテゴリは、発明品なのに間に余計なことを書きすぎて、本題が薄まってしまった。でも、書き始めに考えていたことはこんなことだったのです。

居住地域は、駅前の便利なところにぎゅっと詰め込んで、現在の宅地は大規模経営農場にし、工場までは電車、広い工場内や農場内は自転車、居住地域内は基本徒歩みたいなシステムにすれば、食糧問題、環境問題、インフラの整備、医療、教育、などなど、街が広がることで起こるインフラの希薄化も避けられる。

無駄な道路を作らなくて良いし、道路を混合交通にし無ければ事故も減る。自動車が少なくなれば、環境にも優しい。

ただ、こんな大規模なシステム変更は、社会システム自体の変更を意味するし、進められる政治家も居ないだろう?だから、夢物語なのではあるけども・・・
それから、そんな環境が人間らしい生活を奪いはしないか?と危惧される面もあるが、ここ2,000年の人類の生活環境は、人間らしかったのか?と聞けば誰も答えられまい?

|

« 桜が綺麗だった | トップページ | 気弱なフロと勝気なトラ »

発明品」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 道路交通システムの失敗:

« 桜が綺麗だった | トップページ | 気弱なフロと勝気なトラ »