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2009年5月16日 (土)

詰るのは簡単

ケンミレと言う投資コンサルト会社の森田健一氏が5月15日の「今日の視点」と言うレポートの『マクロで幸福に、ミクロで不幸に』と言う記事の中で次のように書いています。

「社員が失敗した時に、良く社員にいうことは、この失敗に対して悲壮感が出ているけど、1年もしたら『この失敗そのものを忘れている』し、大きな失敗でも10年もしたら忘れているよ、だから『失敗について悩むのは意味がないよ』と言います。

目先、上司に怒られるからとか、恥ずかしいからという理由で失敗を悩みますが、10年単位のマクロの発想をした時には『悩むことに意味がない』ということが分かります。
良い上司は『失敗を怒らない上司』です。失敗の原因と対応策を聞いて、それが良ければ『それで進んで』と言うだけで良いのです。悪い上司は『自分のストレス解消をしているのではないか』と思うほど部下をいじめます。

そして、部下をいじめるということは『部下がショックを受ける』ということであり、ショックを受けるということは『何も考えられなくなる』という意味であり、何も考えられなくなるということは『仕事をしない』ということであり、最終的には上司が怒れば怒るほど『会社の生産性が落ちる』ということです。

その社員が失敗から学べば優秀な社員になりますし、何も学ばない社員ならば、何時かは会社をやめますから、もともと縁がない人であり、縁がない人を怒っても無意味です。このような発想を持てれば、部下が間違った時に怒ることが『損』であり、怒る上司は会社に損害を与える上司ということになります。」

彼は、経営に関する本も書いています。面白そうなのですが、落ち着いて本を読む時間も取れないので読んでいませんが、その一部には似たような事が書かれているのだろうと思います。この引用文は、会社経営の観点から書かれていますが、この事は全ての事に当て嵌まるだろうな?と思います。

実際にミスをしたのではなくても、勘違いから詰られることはしばしばあります。勝手な期待を持ち、それに相応しくないからと詰られることもあります。大体そう言うことは、”実情を知らない”、もしくは”知ろうとしない”人達がやるのですが、詰られるほうはいい迷惑です。

元々の状況が悪い中、ほぼラッキーと言えるような状態で数回巧くいってしまうと、次に巧くいかなかった時に詰られたりします。

或いは、元々巧くいく期待値が殆ど無いのに、また、数回続けて巧くいっていないのに、"次は巧く良くかも”と期待します。そしてまた、巧くいかないと詰ります。

将来の事は予測が付きません。それは素人であっても玄人であっても同じです。玄人は、詳しい分少しだけ予想しやすい、くらいでしょうか?それでも必ず予想があたる訳ではありません。

経験的には、あまり予想を語らない方が良い。
悪い方の予測と良い方の予測を話し、その間に落ち着くだろう?と言っても、良い予測の方しか覚えていません。そして”予測より悪い”、”それはお前のミスだろう”と詰ります。

これらの「怒る」とか「詰る」の結果は、「保守的になる」と言うことでしょうか?
会社経営に係らず全ての事に言えることだろうと思うけれども、守ってばかりでは先はジリ貧です。攻めて行かなければ発展は無いのです。現状維持も悪くはありませんが、多少は攻めないと相対的に悪くなります。だから、下手に怒ったり、詰ったりして相手を保守的にしてしまうと結果は自分の不利益として返ってきます。

ミクロな視点から、怒ったり、詰ったりするのは簡単ですが、マクロな視点からはそれは不利益でしかありません。森田氏は何時も面白い視点で物を言いますが、今回の記事は、「巧い!」と思わせるものでした。

ここのところ嫁さんは、義母の病状のためか、常にけんか腰で話をしてきますが、元々の病状を考えれば世界平均の3倍以上治療は巧くいっています。今回多少のミスは認めますが、予想の範囲で巧くいかなっかった。素人の嫁さんは、先に書いたように全てが100%で巧くいくことしか考えていません。一番不利益を被っているのは義母です。先には苦しい治療が待っていますが、耐えなければさらにその先はありません。

締めは唯の愚痴になってしまいましたが、「いい時もあれば悪い時もある」とマクロな視点を持たなければ、心安らかに生きては行けませんよね?

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コメント

うん。その通りなんたけど、一生を共に歩く人には感情を共感してほしいとも思うのが女。
しかしいざ一緒におろおろされると(頼りない人!)と腹が立つのも女。

投稿: 如月 | 2009年5月16日 (土) 21時21分

如月さんへ

女性は、欲張りですね?

投稿: フロの飼主 | 2009年5月17日 (日) 00時02分

フロの飼主さんへ

ふむ…中々的を得たって感じの理論ですねぇ。
なんだか子供の教育と通づるものがあるような…

でも全く怒らないとなるとこれも多少なりとも問題があるような…
教育もそうだけど。
注意的な怒り方がベストかもしれません。
失敗する度に怒るのはいけませんが…怒り所を逃すとそれはそれで成長をしないと思うなぁ

まぁ部下の教育も子供の教育も大変ですねぇ。

お義母様の病状…奥方様は心配し過ぎて『ココロの余裕』がないんでしょうねぇ。
きっとフロの飼主さんに気持ちを聞いてもらって『余裕』をなんとか取り戻そうとしてるんじゃないのかなぁ?

ちょっとしんどいかもしれないけど…優しく包んであげてくださいねぃ

投稿: (゜ω゜ )ニャンポコー2等兵 | 2009年5月17日 (日) 23時36分

(゜ω゜ )ニャンポコー2等兵さんへ

子供の教育は難しいですね・・・

子が親を選べないように、親も子を選べませんので、会社のように失敗を学べない奴は首にしてしまえば良い、と言う理屈は通用しないですよねえ・・

子供は白紙で、どう色をのせて行くかは育て方次第、何てのもあります。

自分達は先に死んでしまうことが多いので、一生子供の面倒も見れませんので、自立した子供に育てないといけない、何てのもあります。

どのように育てるかは親のエゴですが、どのように育つかの予想は付きません。しかもその結果の殆どは子供が背負います。

難しいですよね・・・

>優しく包んであげてくださいねぃ
ですか?
う~ん、優しいかは解りませんが、まあ、こんなところで愚痴ってるくらいなので本人には、厳しいことは言っていませんよ。(笑)

投稿: フロの飼主 | 2009年5月18日 (月) 01時01分

大きなある会社では、何か事故が起きてもその個人を責めることはしないそうです。
それをすると、原因究明と再発防止への対応ができないそうです。

それはそうと。
ホントに「いい時もあれば悪いときもある」とおおらかでいないと、ストレスがたまって長生きできそうにないですよね(笑)
気をつけます!!

投稿: エリミ♂ | 2009年5月18日 (月) 23時55分

怒ると叱るの違いでしょうか。
間違いはきちんと叱って正しい方向へ導かなければと思うし、しかし、ともすると感情が前面にでてしまうこともしばしば。
相手があることなのでさじ加減は難しいです。
詰られるのは期待されているからなのかも。とも思いますよ。

投稿: ドン・キホーテ | 2009年5月19日 (火) 09時58分

エリミ♂さんへ

マーフィーの第1法則じゃないですが、失敗するには必ず理由がある筈ですので、同じ失敗を繰り返さないためにも、原因追求は大事ですよねえ。

少しは大らかに、まあ、失敗することもあるさ♪とか思えば、次に向かう活力も生まれるかな?とか思います。(楽観的♪)

投稿: フロの飼主 | 2009年5月19日 (火) 23時39分

ドン・キホーテ さんへ

まあ、理詰めで怒られると(滅多にそんな事はありませんが・・・)凹みそうですね?
少しは感情的に怒ってくれた方が救われる感じがするのは、僕が天邪鬼だからですかねえ?(笑)

詰られるのが期待の裏返しと解っても、答えきれない期待は、肩に重いですね。

投稿: フロの飼主 | 2009年5月19日 (火) 23時43分

もうこの歳になると、怒ってくれる人も少なくなりますが、相方にはいまだに怒られます。(笑)
仕事で怒られることはまずないですね。ましてや、氏の仰る通り詰ったりしても意味ないですし。叱ったり、諭したり出来る上司も少ないですね。
ミスだったとしても、何故ミスったのか、真の原因を追及して、ミスをしても見つけることが出来るシステムを作る方がずっと建設的ですね。

投稿: 凸凹2008 | 2009年5月22日 (金) 16時42分

凸凹2008さんへ

そうですね、「方針としてはこうだから、その方向で進めてね。」と言った、ブリーフィング的な話は良くしますが、単に叱ったりとか諭したりとかはしないですねえ。
嫁さんは何時も怒ってますけど・・・
「一体何の文句があるやら・・・」
職場では、「瞬間湯沸し器」と呼ばれる部長が、僕の直ぐ上の先輩相手に良く怒ってます。先日、居合わせたせいで矛先が僕にも向いて、一回やられました。まあ、次の日には忘れているですがね。(笑)
先輩は、最近鬱気味ですよ。僕はその場で大喧嘩したのでへっちゃらですがね。(笑)

投稿: フロの飼主 | 2009年5月22日 (金) 21時29分

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