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2010年2月 7日 (日)

この問題は、重いよね?

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死刑、「容認」が過去最高の85.6%に 内閣府調査
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100206ATDG0601Y06022010.html
 内閣府が6日発表した「基本的法制度に関する世論調査」によると、死刑制度について85.6%が「場合によっては死刑もやむを得ない」と答え、2004年の前回調査より4.2ポイント上昇した。1994年の第1回調査から4回続けて過去最高を更新。「どんな場合でも死刑は廃止すべきだ」は前回から0.3ポイント低下の5.7%で過去最低だった。

 「やむを得ない」と答えた人に理由を聞くと「被害を受けた人やその家族の気持ちがおさまらない」が54.1%(前回比3.4ポイント上昇)で最も多かった。「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」(53.2%)、「凶悪な犯罪が増える」(51.5%)と続いた。

 殺人などの重大犯罪の公訴時効について、現在の25年が「短すぎる」「どちらかといえば短すぎる」をあわせると54.9%になった。「これくらいでよい」は22.5%。「長すぎる」「どちらかといえば長すぎる」の合計は10%だった。 (19:47)
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公訴時効の存在は、警察のリソースは有限であることの裏返しであるけれども、殺された家族の気持ちに時効なんて存在しない。

加害者の更生が主とされる刑法には、被害者の事など一つも書かれていない。少なくても数回読んだだけの僕には見つけられなかった。

僕が育った次代には、連日殺人のニュースが流れる日々は想像できなかった。声高に死刑が野蛮だ!先進国で死刑は流行らない!なんて事を言う知識人が増えたのは、ちょうどその頃からだろうか?

何をしても自分が苦しまない、痛い思いをしないと解っているならば、一方的な加害者に現実感はないだろう?彼らにとっては、非現実、夢のようなものなのだ。彼らにとって死刑は、ある意味唯一の現実なのだ。

殺人は残酷である。しかし、それは被害者になってみないと現実感がないだろう?残酷なシーンなどご法度なメディアでは、ニュースに現実感を伝える力はない。加害者は、被害者と同じ残酷さを体験しなければ現実感は喪失されたままであろう?そして、その残酷さを目の当たりにしなければ、現実感は伝わらない。

古代の「目には目を」や「市中引き回しの上磔獄門晒し首」、「お家取り潰し」のような刑罰は、残虐だし、野蛮とも言えるが現実感を伝える方法としては、十分な力を持つ。体験は、現実的な抑止力になる。

僕自身は、無差別殺人といじめをエスカレートさせた残虐な殺人は、それが未成人であっても、絞首刑でも足りないと思っている。それは人がやるべき行為ではないし、した以上は社会が守る必要もないと思っている。秋葉原の事件なんかは、謝って済むような問題でもないし、加害者一人を絞首刑にしても済む問題でもない。ああ言った人間を生んでしまう社会に問題があるのだ。

いじめは別に学校だけの問題ではない。むしろ社会の中のほうがいじめは多い。加害者となった彼にも同情すべき事項は、沢山あるように聞く。だが彼の被害者感情は、秋葉原のおよそ彼とは無関係な人に向けられるべきではなく、彼への加害者に向けられるべきであろう?

何の気なく言う事、する事が人に害を及ぼすことは誰でも知っている筈である。大概の人が無自覚か、自分に降りかからなければ気にしないか、既に意図的な加害者であるか。違法じゃなければ何をしても良い、捕まらなければ何をしてもへっちゃら、と言った感情は、必ずエスカレートする。エスカレートした人が加害者になることもあろうし、エスカレートされた人が加害者になることもあろう?

加害者に厳罰を加えるのであれば、彼を加害者とならしめた刑法の対象とならない加害者達にも罰が与えられるべきかも知れない。重大事件の裏には、必ず小さな事件が存在する。マーフィーの第一法則みたいなもんだ。刑法の対象とならない彼らの発言、行為こそが、連日殺人のニュースが流れる社会の敵なのだ。

解決する方法は、多分教育なのだろうか?
社会問題は、結果である。結果が望むものでないなら、それは何処かで間違えたのだ。
それは、効率重視の企業経営かも知れないし、核家族化による孤独かも知れない。いや、幾つかの言葉に置き換えられるような簡単な問題じゃないだろう?簡単じゃないから、間違えたのだ。難しい問題ならばみんなで考えればよい。重大犯罪、特に無差別殺人のような犯罪は他人事ではない。いつ何時自分や家族の身に起こるのか解ったもんじゃない。

死刑が増える社会を問うアンケートは、難しすぎてアンケートになり得ないだろうが、上記の新聞のアンケートでは、やはり何処か他人事、読者に現実感を与えられない、ニュースとして軽すぎるな、と思える。

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