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2010年3月 6日 (土)

縁談の仲介の役どころの悪さ

今年初めに、今年もう38歳になるのに結婚してない親戚が居るのだが、誰か良い人は居ませんかね?と話が来た。ちょうど今、僕の実家の方に住んでいて、暫く間はそちらの方で仕事に就くので、そちらの方で誰か良い人が居たら紹介してもらえないだろうか?と言う話だった。
僕自身は、実家を離れて長いので、母親と姉に釣書を送って頼んでおいた。程なくして、「母親から気に入ってくれた人が居たから、身上書を送るね。」と電話があり、明後日には身上書が届いた。(いや、あなたの娘を縁談に出すわけじゃないんだから、気合入り過ぎだろ?)
届いた身上書を先方に渡して、「良くも悪くとも返事してあげてください。」とお願いしておいた。もう、それで終わった話だと思っていた。
昨日、母親から電話があり、「全く連絡が無いけど、釣書を交わしておいて連絡も無いのは失礼にも程がある。」と僕が一方的に怒られた。
早々、相手先に連絡を入れてもらったところ、
「一足違いに返事が来た方とまだ一度会ったきりで結論が出ていないためにお返事できずに居た。のんびりした奴で連絡もせずに失礼いたしました。未だに1回しか出会っていないようなので、結論を出すに至っていない。また同時進行できるような人ではないので、決着を付けてから話をしたいとか言っております。非常にのんびりしておりますので、もしお気にいらないなら断わっていただいても結構です。そのくらいゆっくりした話でも気長に待つといわれるなら、それはそれでありがたいことです。宜しくお伝えください。」との事。

いや、幾らなんでものんびりしすぎだろ?と思いながら、母親に電話を入れた。当然のように小言を山のように言われ、「こんな話、紹介するんじゃなかった・・・」と後悔した。

研究職の間では、「結婚すると研究できなくなる」と言われている。

実際に結婚すると、「家庭を顧みずに研究に没頭して、母子家庭になる」、もしくは、「家庭に縛られて、研究がお留守になる」のどちらかのようです。そもそも、両方を器用にこなすような奴は、もっと若いうちに結婚している。どうも日本だけに限ったことではなさそうだが、研究畑に短期実績主義が蔓延してきてからは、こういう傾向が強くなったように思う。

家庭を捨てて実績を追うか、研究を捨てるか、の二者択一を迫られるような状況が研究畑にはある。確かに以前の実績を上げようが上げまいが、給料と研究費は出てくるような状況は問題があった訳だし、改革が進んで実績を上げない研究者は研究所に居られなくなった。

でも、どうだろうか?

科学研究は、ある意味優秀な頭脳を持つと思われる研究者達の犠牲の上に成り立っているとも言える。彼らは晩婚で子供が居ない、もしくは結婚すらしないのだ。

これって、ジリ貧にならないか?

先の縁談の彼も研究所に居て、実績を上げるのに日夜努力しているのであろう。多分のんびりしている訳ではなく、急がしいだけなのだ。でも、例えば僕の母親のように女学校を出ただけで、現状の研究環境を知らないような人達には、唯の世間知らずの失礼な奴としか見られない。

不景気で汲々としているこのご時勢に言うのもなんだが、日本は科学技術大国なのだ。先々の科学技術開発が無くては国自体が立ち行かなくなる。箸にも棒にも掛からないような研究課題にお金を出すのは唯の無駄だが、優秀な頭脳を持つであろう研究者達がきちっと子育てをしながら研究を全うできるような環境を整えなければ、日本はやがて科学技術立国の名を捨てることになる。

資源がない日本では、知的財産しか売るものが無いのだ。現状の政治を見ていると、10年後20年後のビジョンを聞いてみたくなる。願わくは、20年50年と言った長期的なスパンの中で国の体制を整えるような事を考える政治家が出てきて欲しいものだな、と思う。

と、偉そうな事で締めくくっては見たけれど、久しぶりに母親に小言の山を食らって、あまりの縁談の仲介の役どころの悪さに、ちょっとくらい文句を言いたいだけなんだ・・・

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コメント

知り合いに、結婚して間もないのに、忙し
すぎて離婚しちゃった人がいましたよ。
凄い残業量で、休出も当たり前な人だったから、
奥さん嫌気がさしちゃったみたいで。

同じ業界の人じゃなきゃ理解できないことって
あるよね。

でも縁談の返事をしないのはダメじゃない?

投稿: 凸凹2008 | 2010年3月 6日 (土) 18時16分

お疲れさまでした。
40近くまで独身なのは理由があるのです。
その話は持ちネタが山ほどあるんだけどブログにゃ書けないんです。
ああ、話したい(笑)

投稿: 如月 | 2010年3月 6日 (土) 21時47分

凸凹2008さんへ

業界特有の愚痴を言える嫁さんは。やはり業界人でしょうね?家で仕事の話を一切しない奴には関係ないですけど。(笑)

僕の属する業界には、母子家庭が山のように・・・(困ったもんだ)

投稿: フロの飼い主 | 2010年3月 7日 (日) 11時41分

如月さんへ

確かに40近くまで独身は、ある意味怪しい。(笑)

如月さん、このページのライターの一人にになります?
「ノアの飼い主」とか名乗って言いたい放題♪
ノアの飼い主じゃ、バレバレか?(笑)

投稿: フロの飼い主 | 2010年3月 7日 (日) 11時44分

お母さんに怒られたのは災難でしたね。
フロの飼主さん踏んだり蹴ったりだ^^;

忙しいっていうのは同じ業種の人でなきゃ分かってもらえないこともあるし
同じ業種でも、その場で一緒に仕事をしていないと分かってあげられないこともありますよね。

「私と仕事とどっちが大事なの?」
と言う彼女と忙しい彼氏の状態ですね。

投稿: hanaぽん | 2010年3月 7日 (日) 17時05分

hanaぽんさんへ

久しぶりだね♪

「私と仕事とどっちが大事なの?」
ってセリフ、はなも既に同級生から結構聞いてるだろ?

業種が同じでも、職場特有の問題も多いので、一緒に仕事してない限り解らない事が多いよね。

僕は、二度とこんなことしねえ!と心に誓うのであった。(笑)

投稿: フロの飼い主 | 2010年3月 7日 (日) 17時38分

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