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2011年3月15日 (火)

やっぱり決死隊だよね

YOMIURI ON LINEで「被曝の恐怖、余震…真っ暗な建屋で決死の作業」http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00701.htm

昨日の民法のテレビ番組で、キャスターが「バルブを開ければ耐圧容器の圧が下げられるのが解っているのに、何故直ぐに空けに行かないんでしょうね?一体何をやってるんでしょうね?」と言っているのを聞いて、”行けるもんならお前が行って開けて来い!中の放射線量が高ければ、バルブを開けに行った奴は死ぬんだぜ!”と毒づいてしまいました。

停電しているのですから、格納容器を被うコンクリートの壁と格納容器の間では懐中電灯の明かりしか無いはずです。トラブルで閉まってしまったのだから、行ったところで簡単に開くとも限りません。格納容器の外側ですから、当然放射線量も尋常じゃないレベルが予想されます。また、開けた途端に耐圧容器の中の高レベル放射性物質が出てくるので直ぐに出てこないと拙いでしょう。

今回、400mSv/hだったので放射線宿酔で済んだが、もうちょっと放射線量が多いとか、もうちょっと作業が進まず長く居たら自力で出てくることも出来なくなっていただろう?彼は、この後癌の発生や白血病、甲状腺腫瘍、寿命短縮、白内障などの晩発障害と闘わなくてはならない。

もう海水を入れてしまったので廃炉は決定的だが、内圧を下げる行為は耐圧容器内の放射性物質を外に出してしまうし、かといって爆発させてしまったらチェルノブイリのように作業に残っている800名の東電職員、消防隊、自衛隊を一気に死なすことになるし、原発の近辺は人の住めない所になってしまう。

放射線作業従事者の許容被ばく線量限度は、5年で100mSv未満、ただし1年で50mSv未満であるけれど、現在残って作業している人達は、既に許容限度を超えている可能性が高いと思えます。彼らは、ある意味決死の覚悟で作業しているのですよ。

有名なキャスターが責めるように勝手なことを言っているけど、”好きな事言ってんじゃね~よ!”とやっぱり毒づいちゃいますよね。

YOMIURI ON LINEでは、何時まで掲載されている解りませんので、全文を転載させていただきます。

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 高濃度の放射性物質の放出が続く福島第一原発。

 放射能汚染の恐怖と闘いながら、決死の作業が続く。15日朝に大きな爆発が起きた2号機。東電や協力企業の作業員ら800人が水の注入作業を行っていたが、爆発に伴い、「必要最小限」という50人を残し、750人が一時、現場から離れた。被曝(ひばく)を避けるため、放射線量が高くなると作業を中断しなければならない。15日午前、隣接する3号機付近で観測された400ミリ・シーベルトの環境下で作業できる時間は15分が限度。津波による被害で、停電も続く。照明がつかないため真っ暗な建屋内で、作業効率はあがらない。余震が続く中、津波警報で作業の中断を余儀なくされることもある。400ミリ・シーベルトを記録したのは、作業員が携帯する放射線監視装置だった。

 12日午後、高圧になった1号機の格納容器内の蒸気を逃すための弁が開放された。格納容器に亀裂が入る最悪の事態はまぬがれた。その弁を開ける作業にあたった男性は、100ミリ・シーベルト以上の放射線を浴び、吐き気やだるさを訴えて病院へ搬送された。

 もともと、この作業では、大量の放射線を浴びる危険があった。このため、1号機の構造に詳しいベテラン社員である当直長が作業を担当。「タイベック」と呼ばれる特殊な全身つなぎ服とマスクを身につけ、手早く弁を開けたが、10分超で一般人が1年に浴びてもいい放射線量の100倍にあたる放射線を浴びた。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、同原発で注水作業に当たる東電職員らは約70人。緊急時対策室でポンプなどを制御しつつ交代しながら格納容器付近の現場で活動している。

 中央制御室で監視できる計器も、被災後、故障し計測不能なものがある。遠隔制御も不能で、原子炉冷却のために弁を開く作業も手作業するしかない。福島第一原発は1971年に1号機が稼働した古い原発で、通路などが狭く作業しにくいことも足を引っ張る。

 注水が進めば原子炉内の圧力が上昇し、炉の崩壊の危険性が高まるため、弁を開いてガスを外部に放出しながら進めなければならない。ガスは放射性物質を含むため、放出自体は最小限に抑えなければならない。東電の担当者は「バランスをみながらぎりぎりの選択の連続だ」とため息をつく。

(2011年3月15日20時01分  読売新聞)

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コメント

400って言う数字の意味がやっとわかった。
何かあったら人命を犠牲にしないとならない発電所だったんですね。
豊かな電気を好きに使っている今の生活を支えてくれてるのが人の命なら、みんなで不自由を分け合うのもいいかも。
私ね、計画停電で寒さに震えるの、喜んで受け入れるわ。
フロの飼い主さんの説明読んでたら、作業してる人を思って泣けたわ。

投稿: 如月 | 2011年3月16日 (水) 04時21分

如月さんへ

原発は土地は狭い資源は無い日本には必要悪だと思います。日本はもう家庭に裸電球一個って生活には戻れないですよね?

政府と東電との間にどんな話が取り交わされていたのかは解かりませんが、初動ミスは、多少の放射性物質の放出を覚悟して海水を入れるべきだったのでしょう?
津波で原発の補機類が全て失われていたのですから、廃炉覚悟で海水を入れるべきだったのでしょう。この点ではスリーマイル島の状況より悪いですよね。だから最初から覚悟を決めるべきだったのです。
政府が放射性物質の放出を嫌ったのか?東電が廃炉を嫌がったのか?それ以外の理由だったのかは解かりませんが、日本政府お得意の対応が後手に回って最悪の状態に近づいている、と言ったところなのでしょう。
安全基準の見直しをしない政府、自主的に安全強化をして来なかった東電、想定外の天災ではなく、人災にしか僕には思えません。
仮に上手く収束してくれれば、作業に残っている人達は英雄ですし、チェルノブイリに順ずる最悪の事態になったら政府と東電の上層部は、辞任では済まない、犯罪者として扱われるべき事態だと思います。
このまま収束してくれることを祈りますが、仮に収束しても保安院も含めて処理に係わった人達の責任は厳しく追及され後世の安全対策に生かされるべきです。

投稿: フロの飼い主 | 2011年3月16日 (水) 20時37分

うちの旦那も近々被災地か原発に行くことになりそうです。
フロの飼い主さんの文を読んで事態の切実さと危機を身近に感じました。
新聞では数値ややり方だけ書いてごまかしてあるけど
実際とんでもない作業だし本当危険なんだし
命かかってるから心配です。

投稿: hanaぽん | 2011年3月16日 (水) 21時33分

hanaぽんさんへ

10万人体制と言うことは、4人に1人は行かされるのですよね?
実際に危ないところに居る人達はBNC防護隊の人達と作業を手伝っている人達、これから消火作業をする人達、原発に器材搬入をしている人達でしょうか?
スリーマイル島では、周辺住民の追跡調査で確か0.01mSv程度だったと思います。
完全に炉心溶融になってフリーな臨界を起こすような事態にならなければ、大丈夫でしょう。
旦那には、可愛い妻子が居るんだから、義務感に駆られても志願したりしないようにしっかり言っておきなさいね。(笑)

投稿: フロの飼い主 | 2011年3月16日 (水) 21時55分

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