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2012年2月19日 (日)

今日アバターを見ました

前評判とかはともかく、映像美や3DGraphicの事ばかり言われていたように思いますが、描かれている世界観は非常に興味深いものでした。ハリウッド映画らしく、勧善懲悪ものになってしまっている所がちょっと残念ですが、パンドラの星の生物達がネットワークのように結合できる、生物の命を奪う事に関しての罪の意識、木々が根を通して繋がっている世界は、多様な生物達全てが相互に影響しあっていて、どの種を失ってもバランスが崩れてしまうことを解り易く伝えているように思える。

昨日のNHKのマイケル・サンデル教授の究極の選択と言う討論番組を見ました。番組は、沢山のテーマを元に資本主義の弊害と道徳的、宗教的に人間として正しい事を選択させることで、そこに潜む問題点を討論する形式だった。
これまで何の疑いも無く市場原理に基づいた社会を構成してきたわけだけれども、アラブにおける急速な民主化、原発事故を契機に、市場原理の支配する世界に住みたいのか?精神的な、道徳的な社会観を重視した世界に住みたいのか?これまで議論されてこなかった問題に対して、真剣に議論しなければならない時に来たのであろう、と結んでいた。

これらに共通する問題は、我々人間はこの先にどんな社会を目指してゆくのか、助け合うことで進化を繋いできた人間の世界観と資本主義が齎す世界観はどうしてもぶつかると言うところに存在するのだろう?

アバターの中の人間の故郷は緑が無い、砂漠のようなところに人間だけが生き残っているような状況が言われている。宮崎監督が社会が崩壊して砂漠の中に人間だけが生き残る姿想像できない、人間の作り出した社会が崩壊したら瓦礫は緑に埋もれてゆく姿が想像しやすい、と言っていたけど、他の生物との係わりをなくしたまま人間は生き残れない、そう思いたい。

つまりそう思うと言うことは、僕の考える未来社会は資本主義の追求が齎す砂漠のようなところに人間だけが生き残る世界ではない、と言う事なんだろう。

実は、アバターを見ていた途中で思っていたことは、地球を砂漠のようにしてしまった人間が、まだ何の反省も無いまま緑のパンドラを奪おうとする姿を描く、つまり製作者達はそれ程人間は愚かだと考えているのかと言う事でした。マイケル・サンデル教授が問題提起していることを真剣に議論しないままで社会を構成し続けると、確かに起こりそうではあるけれども・・・

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