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2012年11月 8日 (木)

チェルノブイリ除染で被曝-低線量でも白血病リスクの記事をどう判断しようか?

Nikkei.netに「チェルノブイリ除染で被曝、低線量でも白血病リスク」と言う記事が載った。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0802A_Y2A101C1CR0000/

これまでの広島、長崎のデータからは200mSv未満の被ばくと推定された人たちに統計的に優位な障害が報告されていない。(100mSvで一時的な血球減少は報告されているが、癌や白血病のような影響ではない。)
長期に渡る低線量被ばくの健康影響は、逆に全癌発生の確率を下げるようなデータも出ている。(これらのデータの被ばく線量は10年~30年くらいに10~30mSv/年位の被ばくの統計値が多い。)

この問題をどう説明しようか?

問題となるのは、除染でどんな被ばくをしたかだろうか?

外部被ばくでは、そう言った統計データは出ていない。
チェルノブイリでもセシウムを中心にした汚染が広がっていたのであれば、除染作業での被ばくは、137mBaの0.662MeVのγ線外部被ばくと、137Cs吸入による0.514MeVのβ線内部被ばくで、内部被ばくの場合セシウムはカリウムやナトリウムと同じアルカリ金属なので筋肉中等に広く分布して幼児の心筋に影響を及ぼすような報告を聞いたことがあるが、骨髄にも影響を与えると言う意味なんだろうか?
これまでの200mSvの話との整合性は、外部被ばくか内部被ばくかの話が妥当だろうか?

もう一つ、これらのデータは比較的短期に被ばくしたと思われる点だろうか?
広島、長崎の被ばくはある意味一瞬の被ばくだし、チェルノブイリ除染はその作業に数十年携わったようなものでも無いだろう?
被ばくに対する生物の防御機能は高線量に弱いことが知られているが、比較的短期間に100mSv前後の内部被ばくをすると白血病のリスクが上がると解釈するのだろうか?

11万人の20年追跡調査の結果、137名の白血病の内16%が被ばくによる影響と結論付けられているけど、日本における白血病の自然発生が毎年10万人に7人であるから、この数字は有意差があると言えるのだろうか?

追記:ちょっと温く締めましたが、そもそも自然発生率より低いような人数の16%とかの被ばくの影響とか言われてもなあ・・・
どうやって被ばくの影響を特定したのかも解らないし、そもそもそんな20年前の被ばく影響を特定可能とも思えないし、福島の事故が無ければ鼻にも掛けられないようなデータなんじゃないの?

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