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2014年5月13日 (火)

勝手な事ばかり言うなあ・・・

論文不正問題の根幹に迫れ
2014/5/9付 ニュースソース 日本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO70910050Z00C14A5EA1000/

今回も新聞ネタですが、Nikkei.netに上記のような社説(ですかね?)が載っていました。それを読んだ第一印象が”勝手な事ばかり言うなあ・・・”です。
「笹井芳樹副センター長の指導役としての責任は免れない。」とか書いてありますが、幹部になった研究者が理化学研究所の研究の全てに詳細に通じている訳ではないだろう?
それは、日経新聞の編集者の中の担当でもそうだろう?
編集長が経済、企業、国際、政治、株・金融、スポーツ、社会、新製品、地域、ビジネス、マーケット、マネー、テクノロジー、ライフ等々、全部の事項について上がってきた記事の細部の問題点に一々チェックを入れられるのか?

多分、理化学研究所も同じだろうが、幹部クラスになったからと言って、指導だけしていて自分の研究をしなくて良い訳でも無いし、書類作成など山のような事務仕事もある。自分の研究分野の学会への参加、関連する学会の参加、他の学会などに呼ばれての講演、所内の報告会、無闇に作られる委員会への参加、物見遊山のような視察の相手、論文書き、雑誌などの雑文書き、部下の面倒を見る等々を厳しい研究成果ノルマを果たしながらやらなければならない。しかも彼らは、期間契約雇用だったりして、一定期間に成果が出なければ解雇されるような状況である場合が多い。
だから、収入も安定しないし、終電に乗れなくて研究室に泊まるのもざらのような生活をしている事が多い。

そういう研究環境しか用意出来ない社会が、新聞に煽られて勝手に批判を始める。
何だかなあ・・・

資源も無い、労働力も無い、借金しか無い国が、生きてゆくにはテクノロジーに頼るしかないだろう?
日本と言う国は、老人、福祉、農業、漁業、原子力と言うとお金が出てくるが、それ以外は殆ど民間任せに近い。理化学研究所は、日本でテクノロジーに直結しやすい数少ない集学的な研究施設なのだ。

こんな記事を読むと、またぞろ、国を支えるテクノロジーを生み出すような優秀な人材が他国へ流失してゆく状況が目に浮かぶ。そんな事を続けていたら、日本と言う国は、老人と借金と放射性廃棄物だけの国になりそうだ。

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