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2015年4月 3日 (金)

先端研究の後退に繋がらなければ良いが・・・

日経新聞に「理研の特定法人化、今国会の法案提出めざす 科技相 2015/3/31 10:40」 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG31H01_R30C15A3EAF000/?n_cid=TPRN0009
が載っていたが、日本を代表する研究所が地盤沈下しないか心配になります。

ここで書く話は、ごく一部の流れを一部の方向から観察して部分的に切り取って話をしていますので、飽くまで部分的な話です。当然他の流れも他の見方も他の部分もあって、異なる意見が予想されます。

僕は研究職でもないし、理化学研究所の関係者でもありませんが、理化学研究所に尊敬に値するような研究者をたくさん知っています。
これまで沢山の研究機関が法人化され、複数年契約の契約研究者になってしまうのを見てきました。何も成果を生まない研究者が沢山存在した過去の反省を生かして、短期の成果を求めるようになって生まれた制度だと認識していますが、STAP細胞を巡る事件は短期の成果を出さないと研究が続けられない研究者がそのストレス故に起こす悲しい事件だと思っています。

メデイアは研究者のモラルと言った話を持ち出しますが、彼らの置かれている環境は新聞記者が特ダネを取るストレスより酷い環境だろうと思います。新聞記者は特ダネを取ってこなくても契約を打ち切られるような事は無いですよね?それなのに、一部の拙いマスコミは「モラル」と言う言葉を知っているんだろうか?と思われるような事を平気でする。小保方さんがしたことは相当拙いと思いますが、マスコミのそれよりは大分マシでしょう。政治家のそれよりもマシだと思います。何せそれで誰一人たりとも一般人を傷つけたりしてはいませんからね。
事の大小と責任の重さは常に難しいテーマですが、心も含めて人々を傷つける一部のマスコミや拙い政策で多くに人に犠牲を強いる一部の政治家達の方が余程罪が重いと思う。

物になるかならないか解らないような研究、もしくは、成果が一般には理解されにくいような研究は、国の助成がないと続けられません。国家的な規模で研究テーマを決めてそれに多額の資金を投入するような政策をしない限り、世界的な成果は期待できない。研究者も食べて行かなくてはなりませんし、研究費が無いと研究も出来ませんから、お金が出て来る研究テーマを選ばないと研究を続けられません。iEPSに絡む研究も大きな助成金が無いと出来ないですよね。それと同時に長期に腰を据えてやらないと出来ない。そう言った研究テーマは沢山あります。でも契約研究者になって短期に成果を求められ、成果が出やすい研究だけをやっていては、特に基礎研究が廃れてしまう可能性が高いだろうなと危惧します。それは、日本が目指して行かなくてはならない技術立国としての立ち位置を危うくするような物だろうと想像します。

まあ、技術立国として生きていくのが正しいのかも解りませんが、資源が無くて労働人口減少が続く日本が目指せる道はあまり多くはないだろうなとは思います。

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