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2018年12月29日 (土)

官僚主義との戦いか?

官僚主義の意味するところは色々あるけれど、その一つ、もしかしたら最大の意味は、事務官が組織を牛耳るべきだ、との考え方だろうか?
これって、太平洋戦争で軍部の独走を政治が止められなかった反省なのかも知れないけど、度を超すと弊害になる。特に末端まで浸透して階層構造を追求しようものなら、効率が悪すぎて仕事にならない。要するに中身を知らない人が決めようとして、間違いを間違いで正そうとする。
例えばある職能集団の集まりと言うのは、事務方の勝手な人事から人事権を取り戻すための手段なんだよね。
特に他職種が総体をなすような組織では、職能集団の中での仕事の出来る出来ないの判断と事務方の持っている人事記録による判断では大きく異なる。一人では頑張れるし仕事も出来るし意欲も高いけど、上に立ってグループを纏めるような資質に欠けるよう人材は、往々にしているけれども、技術職のリーダーと事務職のリーダーでは本来求められる資質が大きく異なる。だから、事務職用に作られた人事記録からでは判断が付かない。そう言う問題を補正するのが目的なのだろうか?それ故、所属長の推薦があって、それを点数化するらしい。どういう風に点数化するのかはトップシークレットだそうだ。そこを明確化できない理由は、人事の匙加減を活かすフィールドを表には出せないからだ。
日本の組織が人事に袖の下を渡せばと言う事は無いだろうが、下世話な会社ではあるかも知れないね、自分たちの権限を挿む余地を残そうとする意識がそうさせるんだろう。それは、正しく事務官が組織を牛耳るべきだとの根本思想を反映したものだ。
現場のマネージャに取って一番の優先事項は、配下の職員の給料を取ってくることだと思う。それには執行役達を納得させるための業績が必要な訳だが、それと同時に職場環境を良くする必要もある。役職を上げる行為は、皆の納得が行くような物であるならば良い雰囲気になるし、納得がいかなければ悪い雰囲気になる。厄介なのは、それがある種の人気投票のようなものであり、業績とはあまり相関しない事だ。人気の無い奴は、一人では仕事が出来るが複数の人間を纏めないと出来ない仕事には向かない傾向がある。そう言う人材は、事務職では駄目だが、技術職ではOKなのだ。一人での仕事は出来るから人事記録は良くなるが、役職を上げたら仕事が出来ない事が予想される。そう言う微妙な判断は、人事記録には書けないし、それ故、人事記録しか見ない人事係には判断できない。だからそう言う事は現場に任せろと言う話になる。
この意見の対立が現場のマネージャーと人事がぶつかる原因になる。
現在の日本における官僚主義の傾向は、Office of Strategic Servicesの作ったSimple Sabotage Field Manual通りだと思える。結果は、先進国中最下位に近い労働生産性と言う事になる。一つの文化のように根づいてしまったこの官僚主義の打開は、労働人口の減少が危惧され労働生産性の向上が望まれる日本に置いて、どうしても手を付けなければいけない問題であると思う。

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