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2018年12月15日 (土)

終身雇用制の良いところ

President Onlineに「ブラック企業が悪用"みなし残業"の実例集http://president.jp/articles/-/25012」と言う記事があって、最近問題視されている事案に固定残業代制(みなし残業代制)と呼ばれるものがあるらしい。月々決められた時間の残業に対し固定額を払う制度らしい。例えば1月30時間の残業に3万円(ずいぶん少ないけど)を固定で払い、30時間未満でも払う、超えた分は別途残業代を払うなら合法だけど、超えた分を一切払わない会社が沢山あるらしい。
考えてみれば夜勤のある会社で、月に5回以上夜勤をしたら夜勤手当を5万円払うと言うのも、これに近いよね?
月4回だと手当てが付かず、5回以上でも5万円のまま、本来なら夜勤1回に対して1万円で、2回なら2万円、7回なら7万円払うべきだ。それは働いた分だけ給料が増えると言う公平感にも繋がって職場満足度なんかにも影響してくる。例えば5年目位の職員がこんな事を理由に辞めて行ったら、教育費の無駄は企業にとって大きな損失になる。
バブル崩壊後、非正規雇用の蔓延、終身雇用制の崩壊など、日本の平均所得は減ってきている。転職が自身のスキルアップに繋がり、スキルアップに従って給料が増えて行くのなら良いけれども、日本では逆に給料が下がる傾向が強い。きちっとスキルを積み上げない仕事の仕方にも問題があって、仕事を成功に導くプロセスを積み上げていないのだろうと思う。
これを逆方向から見ると、終身雇用制だったから平均所得が維持され、バブル崩壊後の消費を下支えしていたとも考えられる。
現在金融市場は好況かも知れないが、所得の分配が崩れ、消費は落ち込んで来ている。
終身雇用制の良いところは、人生設計を立てやすいことだろうか?定年まで徐々にではあるが給料が増えて行き、仕事も安定する。転職等に時間や費用を使わないから、仕事に熱中しても良し、余暇に使うも良し、なんだかんだと言ってそれなりに余裕があって、そんなに悪い人生じゃ無かったなんて言いながら満足して死んで行けた。
29年度の国家税収がバブルの頃を超えたらしいが、我々庶民には全く実感が無い。企業の内部留保が増えただけで給料に反映されないとか、リーマンショックのようなリセッションが怖くて経営者が怖気づいて業務拡大に向かえないとか、企業収益は株主には回っても職員には回らないとか、貯金をしても金利が殆どゼロで不労所得がちっとも増えないとか、何だか先々が不安だからお金が使えず、お金を使わないからちっとも物が売れず、安くしないと売れないから物価は上がらず、経済が低気圧のように高いところにお金を巻き上げているような格好になってしまっている。
さて、どこから手を付ければ経済は高気圧のようにお金を下に吹き出すようになるだろうか?
北欧が参考になるかも知れない。税金は25%と馬鹿高いが、大学まで教育費は無料だとか、老後の心配が無いからみんな貯金せずに使うので経済は良いように回っている。高等教育が進んでいるので生産性も高い。週の労働時間も25時間程度。素晴らしいよね。
日本では課題が山積みだし、社会の闇が議員にお金儲けの材料を与えるのだから世襲の議員からそんなパワフルな政治家の出現は望めない。
まあ、やっぱり終身雇用制とまでは行かなくても、最低賃金の増加と非正規雇用の排除、残業代等の企業の搾取の防止、辺りから取り組むんでしょうかねえ・・・
ああ、国民の生産性向上のために、大学までとは行かなくても高校の義務教育化は必須ですね。もう一つ国民の教育レベル向上のためにスマホゲームも排除するべきだと思いますよ。テレビのCMがゲームのCMだらけなんて国は日本だけだろう?

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